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第208回 日本人名編(2025年5月)

2025.5.15 update
キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
赤津隆助 参考文献一覧 増田金吾 『師範学校と図画教育 : 赤津隆助を事例として』 春風社 2024.12 p443-448
朝枝利男 参考文献 丹羽典生 『ガラパゴスを歩いた男 : 朝枝利男の太平洋探検記』 教育評論社 2025.1 p244-253
安孫子麟 著作論文目録 安孫子麟 『安孫子麟著作集 2 日本地主制と近代村落』 八朔社 2024.12 p284-306
蟻田功 参考文献 木村盛世 『ヒポクラテスの告発 : 天然痘を根絶した蟻田功の遺言』 藤原書店 2024.12 p234-228
磯崎新 書誌 田中純 『磯崎新論』 講談社 2024.11 p732-759
井筒俊彦 参考文献 澤井義次 『井筒俊彦 : 東洋哲学の深層構造』 慶應義塾大出版会 2024.11 p285-297
今井祝雄 参考文献 大槻晃実* 『今井祝雄 : 長い未来をひきつれて』 水声社 2024.11 p105-110
岩井清吉 参考文献 稲田豊史 『アゲもん : 破天荒ポテトチップ職人・岩井清吉物語』 KADOKAWA 2024.11 p241-244
いわさきちひろ 年譜 いわさきちひろ 『ちひろの子どもたちハッピータイム』 グラフィック社 2024.11 p152-155
打川和男 著書 打川和男 『最速プライバシーマーク取得がよ~くわかる本 : JIS Q 15001の改正への対応もわかる! 5版』 秀和システム 2024.11 p250-251
江副浩正 参考文献 大西康之 『起業の天才! : 江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男』 新潮社 2024.11 p585-587
遠藤三郎 参考文献 遠藤三郎 『遠藤三郎日誌 : 仏国駐在武官日誌』 アジア・ユーラシア総合研究所 2024.12 p334-335
岡本太郎 参考文献 佐々木秀憲 『岡本太郎の芸術 : 美術史学から見た実像』 東京美術 2025.1 p283-287
小津安二郎 参考文献 小津安二郎発言クロニクルを作る会* 『小津安二郎発言クロニクル : 1903-1963』 三四郎書館 2024.11 p668-669
開発好明 参考文献 開発好明 『開発好明ART IS LIVE : ひとり民主主義へようこそ』 現代企画室 2024.11 p200-201
賀川豊彦 参考文献 庾凌峰 『民国期中国における賀川豊彦の受容 : 1920-1945』 ゆまに書房 2024.12 p254-262
究極Q太郎 年譜 究極Q太郎 『散歩依存症 : 究極Q太郎詩集』 現代書館 2024.12 p255-263
楠瀬喜多 参考文献 中脇初枝 『天までのぼれ』 ポプラ社 2025.2 p458-461
坂本竜一 参考文献一覧 円堂都司昭 『坂本龍一語録 : 教授の音楽と思考の軌跡』 ぱる出版 2024.12 p188-189
佐多稲子 参考文献 佐久間文子 『美しい人 : 佐多稲子の昭和』 芸術新聞社 2024.11 p340-344
佐竹(氏) 論文書籍一覧 茨城県立歴史館 『図説佐竹一族 : 関東にその名を轟かせた名族の戦い』 戎光祥出版 2025.1 p141-151
志筑忠雄 参考文献 大島明秀 『志筑忠雄』 吉川弘文館 2025.1 p248-267
菅原文太 参考文献 松田美智子 『飢餓俳優菅原文太伝』 新潮社 2024.12 p400-404
鈴木召平 年譜 <『鈴木召平遺稿集』編集委員会> 『昭和史幻燈』 古小烏舎 2024.12 p476-480
鈴木忠志 著作一覧* 本橋哲也 『鈴木忠志の演劇 : 騙る身体と利賀の思想』 月曜社 2024.12 p312-315
須田悦弘 参考文献 大平奈緒子 『須田悦弘』 渋谷区立松濤美術館 2024.12 p93-94
園田高弘 参考文献 原明美 『和魂洋才の連弾 : 園田高弘メモリアル』 文芸社 2024.11 p352-360
高浜虚子 参考文献 坪内稔典 『高浜虚子 : 余は平凡が好きだ』 ミネルヴァ書房 2024.12 p201-203
谷崎潤一郎 参考資料 竹原あき子 『谷崎『陰翳礼讃』のデザイン : デザイナー谷崎潤一郎の暗さへの称賛』 緑風出版 2024.11 p134-135
塚本邦雄 参考文献 尾崎まゆみ 『塚本邦雄歌集』 書肆侃侃房 2024.11 p376-377
東洲斎写楽 参考文献 高井忍 『写楽ブームの正体』 行舟文化 2024.12 p336-353
富井玲子 文献抄 富井玲子 『オペレーションの思想 : 戦後日本美術史における見えない手』 イースト・プレス 2024.11 p14-22b
永岡成美 参考文献 宮武慶之 『永岡成美 : 酒井抱一のパトロン』 淡交社 2024.12 p146-151
中島学 参考文献 福岡貴善 『嶺間のミラクルワーカー : 四賀村長・中島学伝』 中島学伝出版プロジェクト 2024.11 p237-238
中村尚司 参考文献 林真司 『民際学者、アジアをあるく : 中村尚司と仲間たちの時代』 みずのわ出版 2024.12 p208-213
夏目漱石 参考文献 ホンダ・アキノ 『夏目漱石美術を見る眼』 平凡社 2024.12 p260-261
乳井貢 文献一覧 <小島康敬> 『乳井貢 : 志学幼弁』 北海道大出版会 2024.12 p381-382
野口冨士男 著書目録 <平井一麦> 『野口冨士男戦前日記』 越谷市教委 2024.11 p386-389
萩本欽一 参考資料 太田省一 『萩本欽一昭和をつくった男』 筑摩書房 2024.11 p229-231
春山行夫 引用文献 脇田裕正 『春山行夫と戦時下のモダニズム : 数・地理・文化』 小鳥遊書房 2024.12 p242-250
藤田文江 一次資料* 谷口哲郎 『藤田文江全集』 書肆子午線 2024.11 p264-284
藤原家経 参考文献 久保木哲夫* 『藤原家経集 源頼実集全釈』 花鳥社 2024.11 p491-495
木戸孝允 参考文献一覧 松尾正人 『木戸孝允』 吉川弘文館 2024.12 p253-260
前川国男 引用文献リスト 松隈洋 『未完の建築 : 前川國男論・戦後編』 みすず書房 2024.12 p22-29b
松平家(松江藩) 参考引用文献 玉木勲 『松江藩松平家藩主と家老 : 家老仕置役30家と名家老65人』 ハーベスト出版 2024.12 p296-298
安井与左衛門 参考文献 野本文幸 『前橋復興の恩人 : 前橋を利根川氾濫から救った男の物語』 みやま文庫 2025.2 p210-213
山田顕義 参考文献 小林忠正 『近代法典編纂の父山田顕義 : 山田顕義生誕180年 : 小ナポレオンとか法典伯と呼ばれた人』 八千代出版 2024.11 p267-273
山手樹一郎 著作年譜* 影山亮 『「桃太郎侍」を書いた男 : 山手樹一郎と同時代メディア』 埼玉新聞社 2025.1 p230-281
若松賤子 引用文献* 宮本沙代 『若松賤子の生涯とその文芸 : 女性、子どもへの愛に生きて』 聖学院大出版会 2025.1 p410-431
渡辺京二 著作一覧* 三浦小太郎 『渡辺京二論 : 隠れた小径を行く』 弦書房 2024.11 p336-339,
342-348

凡 例

  : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
  : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末


編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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