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第215回 研究者編(2025年12月)

2025.12.15 update
キーワード  書誌表示   編著者名   『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所     発行年月 掲載頁  
阿部昌樹 著作目録 - 「大阪公立大学法学雑誌 71.3・4」 大阪公立大 2025.3 p399-409
(919-929)
糸井通浩 著述目録 <藤井俊博> 『国語語彙史の研究 44』 和泉書院 2025.3 2pf
岩崎政明 著書* 岩崎政明 『租税法務の理論と実践』 中央経済社 2025.8 p474-486
宇賀克也 著作目録 斎藤誠* 『行政法の理論と実務 : 宇賀克也先生古稀記念』 有斐閣 2025.8 p1045-1092
薄井坦子 著作目録 薄井坦子 『『看護覚え書』を読む』 アノック 2025.4 p238-214
梅津昭彦 著書* - 「法政理論 57.3=185」 新潟大 2025.3 p5-19
小畑弘己 業績目録 - 「先史学・考古学論究 9」 龍田考古会 2025.3 p554-571
嘉治佐保子 業績 亀田啓悟* 『「不安」の解析 : 経済学で考える現代日本の諸相』 慶應義塾大出版会 2025.5 p238-239
金山直樹 作品 吉井啓子* 『民法学における伝統と変革 : 金山直樹先生古稀記念論集』 日本評論社 2025.2 p4-28f
神作裕之 著作目録 飯田秀総* 『商法学の拡がり : 神作裕之先生・藤田友敬先生還暦記念』 商事法務 2025.4 p787-812
北山研二 業績一覧 北山研二 『アート、過剰と境界』 未知谷 2025.3 p248-240
(1-9b)
清雲俊元 著作目録 清雲俊元先生卒寿記念論集刊行会 『甲斐の郷土史』 高志書院 2025.7 p455-458
小磯明 業績 小磯明 『ヨーロッパの社会保障 : イタリア・フランス・ドイツ・オランダ』 同時代社 2025.3 2pb
佐伯祐二 業績目録 - 「同志社法學 77.3=450」 同志社法学会 2025.7 p426-431
(832-837)
佐久間修 著作目録 佐久間修 『法律を変えた重大事件17 : 事件でたどる刑事立法史』 成文堂 2025.5 p235-250
佐々木典子 業績目録 - 「同志社法學 77.3=450」 同志社法学会 2025.7 p418-422
(824-828)
志田陽子 主著* - 『日本女性差別事件資料集成 26 フェミ科研費裁判資料集 3』 すいれん舎 2025.5 p163-164
嶋崎健太郎 著作目録 - 「青山法学論集 66.3・4」 青山学院大 2025.3 p224-228
清水孝純 業績著作目録 <松枝佳奈> 『比較文学論集 : 日本・中国・ロシア』 弦書房 2025.3 p273-288
申琪栄 業績リスト - 『日本女性差別事件資料集成 26 フェミ科研費裁判資料集 3』 すいれん舎 2025.5 p253-259
大膳司 業績一覧 - 「大学論集 58」 広島大 2025.3 p2-14
竹下俊郎 業績 - 「政経論叢 93.3・4」 明治大 2025.3 p191-201
(431-441)
中川喜代子 著書・翻訳書 中川喜代子 『戦中・戦後90年を生きて : いま研究者を志す女子学生へ』 大阪公立大出版会 2025.5 p127-128
橋詰静子 著作目録 <鈴木一正> 「北村透谷研究 36」 北村透谷研究会事務局 2025.5 p77-83
長谷川匡俊 文献目録 長谷川匡俊先生頌寿記念論文集刊行委員会 『仏教・歴史・社会福祉の研究と教育実践 : 長谷川匡俊先生頌寿記念論文集』 学文社 2025.2 p19-33
馬場巌 業績目録 - 「桃山法学 42」 桃山学院大 2025.3 p195-199
平岡和久 業績 - 「政策科学 32.4=93」 立命館大 2025.3 p218-221
福原紀彦 業績目録 福原紀彦先生古稀記念論文集編集委員会 『現代企業法の新潮流』 文眞堂 2025.3 p635-643
藤井弘章 報告・論文 小川直之 『伝承文化研究の現代的課題』 清文堂出版 2025.3 p245-248
藤川真行 単編著等 海岸法制研究会 『逐条海岸法解説 改訂』 大成出版社 2025.4 2pb
藤田友敬 著作目録 飯田秀総* 『商法学の拡がり : 神作裕之先生・藤田友敬先生還暦記念』 商事法務 2025.4 p816-836
古川裕 業績目録 古川裕教授榮退記念中国語学・教育研究論文集刊行会 『中国語学・教育研究論文集 : 古川裕教授榮退記念』 白帝社 2025.3 p433-442
堀内和明 著作目録 堀内和明 『悪党の系譜 : 地域史研究からの楠木正成』 批評社 2025.2 p304-309
真水康樹 著書訳書* - 「法政理論 57.4=186」 新潟大 2025.3 p8-18
升田純 著書 升田純 『名誉毀損判例・実務全書 : 判例分析からみる法理と実務 2版』 民事法研究会 2025.5 p619-620
松井隆幸 業績 - 「富大経済論集 : 富山大学紀要 70.2・3」 富山大 2025.2 p227-229
(355-357)
松木明知 著書* 松木明知 『本間玄調の新研究 : 華岡流医術の後継者』 克誠堂出版 2025.3 p226-231
水鳥能伸 著作目録 - 「大阪公立大学法学雑誌 71.3・4」 大阪公立大 2025.3 p414-418
(934-938)
宮元啓一 著書訳書 宮元啓一 『インド哲学七つの難問』 筑摩書房 2025.6 p253-255
村上哲見 著作目録 村上哲見 『和漢韻文文学の諸相』 勉誠社 2025.3 p356-361
森岡清美 著作一覧 大谷栄一* 『森岡清美の宗教社会学 : その検証と継承』 法藏館 2025.5 p337-340
森田真円 著作論文目録 森田眞円先生古稀記念論集刊行会 『真宗の教学と実践 : 森田眞円先生古稀記念論集』 法藏館 2025.3 p10-13f
八木透 著作目録 八木透先生古稀記念論集刊行会 『いまを生きる民俗学 : 民俗学・文化財・博物館』 昭和堂 2025.6 p437-444
安江則子 著作目録 - 「政策科学 32.5=94」 立命館大 2025.3 p331-335
矢内一好 著書 矢内一好 『電子商取引・デジタル課税の展開史』 中央経済社 2025.6 2pb
柳井俊二 著作 浅田正彦* 『国家と海洋の国際法 : 柳井俊二先生米寿記念 下』 信山社 2025.2 p682-683
山内健治 業績 - 「政経論叢 93.5・6」 明治大 2025.3 p301-306
(759-764)
吉村あき子 業績 須賀あゆみ* 『人はどのようにことばを使用するのか : 意味・語用論からその応用まで』 ひつじ書房 2025.3 p401-414
龍世祥 著書* - 「富大経済論集 : 富山大学紀要 70.2・3」 富山大 2025.2 p231-235
(359-363)
渡辺利夫 著書一覧 渡辺利夫 『渡辺利夫精選著作集 7 さまよえる魂』 勁草書房 2025.5 p395-400

凡 例

  : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
  : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末


編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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